貿易通知

市場は上昇基調、米コアPCEデータを注視

2023年3月31日

ここ数週間、世界の金融市場は銀行セクターの問題に目を向けていない。ここ数週間はSVB、クレディ・スイス、ドイツ銀行などが大きな話題となったが、最近、信用問題を抱える大企業が現れなかったことで、金融市場は落ち着きを取り戻し、FRBが利上げを一時停止するとの見通しを喜んでいるようだ。そのため、銀行関連に「悪いニュース」がなく、市場はここ最近、喜んで上昇を続けている。

FRBが金利に関して本当に一息つくかどうかは、次回のコアPCE価格指数(米国時間金曜日に発表予定)がどの程度軟調かどうかに左右されるかもしれない。FOMCがインフレ指標に関して、この特別なデータを他の指標よりも注視していることは周知の事実であり、もしこの指標が軟調な数値となれば、市場は(FRBによる利上げ一時停止への期待の高まりから)リスクオンのテーマを継続するシグナルと見るだろう。

米国の金利情勢が変化しているため、米ドルは勢いを失っている。一方、ECBなどのタカ派的な見通しにより、単一通貨は対米ドルで好調を維持している。オージー・ドルも0.67カナダドルを回復し、米ドルの失速に乗じている。オージー・ドルが0.6735の抵抗を超えられるかどうかは、現在のリスク選好がいつまで続くかにかかっている。

その他では、金は米ドル軟化に支えられ、引き続き高値圏で推移している。一方、原油価格は供給サイドの懸念から上昇に転じるとともに、市場全体が落ち着きを取り戻していることも支えとなっている。

全体として、現在の市場の浮揚ムードが来週に持ち越されるかどうかは、コアPCE測定値次第となりそうだ。仮にコアPCEが高水準となれば、FRBはインフレ抑制のための利上げサイクルを一時停止する余裕があるとの予想を覆す可能性がある。

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