豪ドル相場は、米国の利下げ、依然としてタカ派的なRBA、そして中国の新たな景気刺激策により、実り多い1週間となった。AUDUSDレートは、米ドルに対する利回り格差の縮小が主な要因となって、月間安値から3.6%上昇した。火曜日のRBA会合では、豪中央銀行は利上げを検討していないようだが、利下げの可能性はまだ数カ月先(おそらく2025年第1四半期か第2四半期)のようだ。水曜日のアジア取引時間中、AUDUSDレートは年初来高値に近い0.6905付近で取引されていた。米ドル相場がさらに下落した場合、AUDUSDレートは0.70レベルに向けて上昇する可能性がある。
今週のドル指数(DXY)は、軟調な米消費者信頼感指数とFOMCの利下げ観測を受け、下落している。DXYは水曜日には100.3に位置しており、今年初めて100.18を割り込む可能性がある。今週は「Fed Speak」(米連邦準備制度理事会(FRB)高官による講演)が経済日程に多く含まれており、利下げに積極的なFRBに対する市場の見方が強まれば、ドル円はさらなる圧力にさらされる可能性がある。
米ドルが一段安となり、金は上昇を続けた。貴金属は、2024年のおなじみのテーマとなった史上最高値をまた更新した。先週のFRBの大幅利下げは、中東の緊張の継続と相まって、金が機会費用の削減と安全資産の流入増加の両方から恩恵を受けていることを意味する。水曜日、金は2668ドルのレジスタンスぎりぎりの2658ドルで取引され、サポートレベルは2634ドルと2612ドルだった。その主な理由のひとつは、金が「多目的」資産として機能することで、地政学的リスクや金利低下を背景に上昇することができる。これらの出来事が重なったことで、金価格は事実上ダブルで勢いを増している。
その他では、金利低下と中国の新たな景気刺激策が、ここ数カ月のエネルギー相場の足かせとなっていた需要懸念の一部を相殺し、原油は好調に推移している。中国が準備率(RRR)を引き下げ、既存の住宅ローンの金利を変更し、頭金要件を引き下げたことで、中国の景気は上向くはずだが、景気を本格的に好転させるには、財政措置と組み合わせて、さらなる金融政策措置(LPR金利の引き下げなど)が必要になると思われる。米国産原油は9月初旬の安値から10%上昇し、71.35ドルとなった。
FRBはこの数字を注視していることが知られている。予想では前月比0.2%の上昇で、FOMCにとっては許容範囲だろう。しかし、もしサプライズで上振れするような結果が出れば、現在のハト派的な米金利見通しの一部が縮小されるかもしれない。金融市場は、利上げ軌道の再調整を引き起こす可能性のある中央銀行当局者のデータや発言に敏感であり続けるだろう。
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