そう急ぐ必要はない」。これが、2024年の利下げ見通しに関する中央銀行からの一般的なメッセージのようだ。FRBであれ、ECBであれ、RBAであれ、2024年に早期かつ頻繁に利下げが実施されるという市場の期待に背を向けるというのが最大のテーマである。先週の米雇用統計のような堅調な経済データも加わり、金融市場は金利見通しに関する価格決定局面を迎えている。
その結果は?ドルインデックスは年初来で約2.6%上昇した。ドル相場は国債利回りの上昇によって下支えされており、3月のFOMCで利下げが実施される確率は年初からかなり低下している。多くの市場参加者は、FRBが5月に利下げを実施するとの希望を抱いているが、雇用市場がこのまま好調を維持すれば、金融緩和局面が始まるのは年後半まで待つ必要があるかもしれない。いつものように、数ヵ月後のデータが物語を語るだろう。
債券利回りが低下したため、米ドルは3カ月ぶりの高値から戻した。これは、先週のFOMCとNFPデータを受けて上昇した相場からの自然な後退と見ることができる。DXY(ドル・インデックス)は(水曜日のアジア取引時間中)104レベルにしがみついているが、ドルへの利益確定売りが続けば、103.84のサポートレベルが効いてくる可能性がある。
米ドルと債券利回りの緩やかな反落は、金が上値を取り戻すための扉を開いた。スポット価格は2035ドルまで上昇し、堅調な米雇用統計を受けて先週末につけた安値2014ドルから大きく離れた。しかし、2050ドル付近がレジスタンスとなっており、貴金属はやや方向感に苦しんでいるようだ。セーフヘイブン需要の高まりがなければ、金価格は短期的には米ドルの方向性に左右されそうだ。投資家が利下げを再び意識し始めれば、米ドルはさらに巻き戻され、金は再び2050ドルの扉をたたくかもしれない。
その他では、今週(木曜日)に発表される中国のインフレ・データが注目される。次回のCPIとPPIは、世界第2位の経済大国である中国を苦しめているデフレの現状を再認識させるものとなるだろう。しかし、北京の政策立案者による刺激策の強化が期待されるため、ヘッドラインの数字に失望があっても相殺される可能性がある。
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