マーケットニュース

中国PMIが市場のムードを悪化させる

2023年5月31日

中国のPMIデータが発表されたことで、市場のムードは一段と悪化した。製造業PMIは再び50を下回り、同部門の状況が依然低迷し、制約を受けていることを示した。一方、非製造業PMIは54.5で、前回の56.4から低下した。中国の最新統計が期待外れの傾向を継続したため、金融市場全体でリスク資産が売り圧力にさらされた。

豪ドル円は、中国PMIの発表後、0.65米ドルを割り込んだ。これは、豪消費者物価指数(CPI)が高水準だったにもかかわらずのこと。前年比CPIは6.8%となり、事前予想6.3%、予想6.4%を上回った。このインフレ指標は、RBAによるタカ派的なアプローチを正当化するものと思われるが、AUDUSDレートはそれを活かすことができず、中国経済への懸念から売り圧力に圧倒された。AUDUSDは過去24時間、0.6545付近で高値を更新していたが、その後0.6490まで下落し、サポートレベルに不安定に近づいている。上値では0.6550がレジスタンスとなっている。

 

米国債利回りの低下により、米ドルはついに勢いを失った。今月は米ドルが高値圏で推移していたが、米国債利回りの低下は投資家にポジションを整理する理由を与えた。年債と10年債の利回りはともに10bp以上低下した。国債利回りはやや不安定に見え、投資家は財政責任法が市場に与える潜在的な影響を読み解こうとしている。

金相場は、米ドルの反落によってようやく一息ついた。貴金属価格は1950米ドルの水準を上回った。直近のスポット価格は1957米ドルで取引され、1940米ドルのサポートと1970米ドルのレジスタンスの間で推移していた。ここから金価格がさらに上昇するかどうかは、米ドルの反落が単なる一時的なものなのか、それとも下落トレンドの始まりなのかにかかっている。今週発表される米国の非農業部門雇用者数(NFP)がその答えを導くだろう。

 

今回の原油価格の低迷は、6月上旬に開催されるOPEC+の総会で、さらなる減産を求める声が高まる可能性がある。

今後、市場は議会で債務上限問題が採決に持ち込まれ、どうなるかを注視する。一方、米雇用統計(JOLTS)は、次回FRB理事会を控えた期待感を形成する可能性がある。

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