今週の金融市場は冷え込んでいる。特にFOMCを来週に控えた今、債務上限に関するドラマはすべて終わってしまった。そのため、市場は大きな波動に左右されることなく、惰性で動いている。
しかし、オージー・ドルはただ座っているわけではない。RBAが利上げに踏み切り、基準金利を4%以上に押し上げたことで、豪ドル相場は再び好調を取り戻した。AUDUSDレートは0.67米ドルレベルへと上昇を続けており、今日はオーストラリアのGDPがそれほど好調でないにもかかわらず、直近の上昇を固めている。特に0.6680米ドルのレジスタンスを突破することができれば。また、RBAのフィリップ・ロウ総裁は、利上げを示唆する発言をしており、利回り見通しを重視する買いが集まっている。
本日発表された中国の貿易収支は、市場の雰囲気を少し悪くした。中国の5月の輸出は前年同月比7.5%減(予想は0.4%減)、輸入は4.5%減(予想は8%減)だった。中国の輸出不振は投資家に汗をかかせたが、PBOCによる景気刺激策が打撃を和らげた。
原油価格は、サウジアラビアの新たな減産の波に乗って下落した。OPEC+の会合では、供給面についてはある程度明確な見通しが市場に示された。中国経済に勢いがないことが原油価格を混乱させており、トレーダーはFOMCが金利引き上げに踏み切った場合の影響も考慮している。
一方、金は堅調を維持している。5月からの米ドルの誇大広告は一段落したようで、スポット価格は1970ドル付近の抵抗線の下にとどまっている。米国債利回りは冷え込み、金価格はバランスを取っている。米国債利回りは冷え込んでおり、金価格はバランスを取っている。しかし、安全資産としての金に対する需要は少し冷え込んでおり、金の上昇意欲を後押ししていない。
結局のところ、トレーダーは次のFRB会合を前に時間を見計らっているに過ぎない。今はのんびりとした雰囲気が漂っているが、来週の米金利とFOMCに皆が注目するようになる前に、そのような雰囲気になることはないだろう。
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