待ちに待った7月のFOMCが迫っているにもかかわらず、金融市場は明るさを保っている。株式市場のこの勢いは、トレーダーが今週のFRBにそれほど多くのカーブボールを期待していないことを示唆しているが、パウエル議長が市場が望むよりもタカ派的な姿勢を維持するリスクは残っている。
たしかにインフレは正しい方向に向かっているが、労働市場は依然としてタイトなままであるため、FRB議長はさらなる引き締めのためにあらゆる選択肢を残しておきたいだろう...念のため。しかし、FRBは今回の会合後、どの程度まで追加引き締めの可能性を強調するのだろうか?これこそが、リスク資産にとって好調が続くかどうかを左右する。
FOMCでは25ポンドの利上げが想定されており、今週は更なる金融政策ガイダンスを待ちながら、DXYと金はレンジ相場が続いている。FRBがどのような表現を使うかは、米ドルの下落トレンドが再開するかどうかを決定する上で大きな意味を持つ。もしパウエル議長が金利サミットに到達した可能性を示唆するような発言をすれば、米国の利回り見通しの低下を受けてここ数週間上昇していた金価格にとって朗報となるだろう。すべては、FRBが今後の金利動向をどう見ているかというメッセージにかかっている。
一方、本日発表されたオーストラリアの消費者物価指数(CPI)は軟調な結果となり、オージー・ドルは下落した。6月期のインフレ率は6%で、予想されていた6.2%や3月期の7%より低かった。来月開催されるRBAの会合で利上げの一時停止を延長することを正当化できるためだ。当然ながら、豪ドル相場は当初この数字を受けて急落したが、その後小幅に持ち直した。
ダウと同様、最近の原油価格も上昇の一途をたどっている。株高、中国の景気刺激策への期待、そして供給サイドの制約が、原油を好調に導いている。テクニカル指標が買われすぎの兆候を示しているにもかかわらず、WTIは1バレルあたり80米ドルの大台の扉を叩いている。
原油、金、株式などの資産が上昇を続けられるかどうかは、FOMCのレトリックにかかっている。金融市場がFRBのイベントを終えて、金利がピークに達したと考えるなら、さらなる上昇が期待できる。そうでない場合は、一旦戻される可能性がある。市場では、今回の利上げがこのサイクル最後の利上げになるとの見方が強まっているが、FOMCが別の考えを持つかどうかはまだわからない。
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