日々の市場分析

金と原油が上昇、トレーダーは今後のNFPに注目

2023年4月5日

金と原油は、米ドル安を背景に上昇し、今週の主役となった。金は再び上昇し、スポット価格は2000米ドルの大台を余裕で超えた。金の場合、インフレヘッジの一環としての買いの流れが続いているだけでなく、米ドルが下落するリスクオンのセッションでも上昇しているため、現時点では「オールシーズンの資産」となっているようだ。

しかし、実際に米ドルに何が起きているのだろうか?FOMCのハト派的な方向転換だけでなく、一部の主要経済国が貿易問題を米ドル以外の通貨で決済しようとする動きを強めているようだ。その結果、米ドルは最近輝きを失いつつあり、金や原油だけでなく、ユーロや英ポンドも対ドルで上昇の勢いを増している。

豪ドル相場は、今週は実り多き週であったため、本日は調整モードとなった。コモディティ価格の上昇と、RBAが利上げを終えていないとの見方が重なり、週明けの重要な米雇用統計を待つ中、豪ドル米ドルは0.6750米ドル付近を維持している。オーストラリアでは火曜日、RBAが10回連続の利上げを一旦停止したことに安堵の声が上がったが、ロウRBA総裁は本日、まだ利上げの終着点には達していないだろうと注意を促した。

また、RBNZは市場が予想していた金利の2倍となる50bpの利上げを実施し、自らの太鼓を叩いて行進していることを示した。この結果、キウイドルは半セントを超える上昇となった(最終的に0.6350米ドル近辺で取引された)。今日市場に送られたシグナルは、RBNZがインフレに取り組むという目標に関しては明らかに手をこまねいていないということであり、キウイドルはそれに応じて反応した。

ウォール街が連勝を止めた後、今日のアジア各市場はまちまちの展開となった。金曜日の米雇用統計(非農業部門雇用者数)に向けて、今後、市場はより慎重になり、ポジションを引き締める可能性がある。今、市場はFRBがあと25bpの引き締めを行うかどうかの手がかりを待っており、米国の労働市場の状況は、今後数カ月の間にFRBがもう1/4ポイントの引き締めを行うかどうかに大きく影響する可能性がある。

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