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投資家は次の重要なインフレ・バロメーターを待っている

2024年5月29日

投資家は今週、コアPCE価格指数という形で、次の重要なインフレ・バロメーターを待っている。金曜日に発表されるこのデータは、FOMCがインフレ動向を評価する際に特に注目するもので、予想される0.3%の上昇を下回るサプライズ結果が出た場合、第3四半期の利下げ観測が後退する可能性もあれば、再び高まる可能性もある。金利に影響を与える可能性があることから、このデータ発表前後には債券、株式、FXのボラティリティが高まる可能性がある。

本日、オーストラリアの最新インフレデータが発表されたが、4月の消費者物価指数(CPI)が上昇したことは、RBA(オーストラリア準備銀行)にとって喜ばしいことではなかっただろう。前年同月比では、CPIは3.5%から3.6%に上昇し、3.4%への低下予想を上回った。インフレ率が目標値である2~3%から低下しているため、目先の利下げはなさそうだ。

その他では、10年物国債利回りが(弱い入札需要を受けて)上昇したにもかかわらず、ドル指数は104.60レベル付近で堅調に推移している。日本では、日銀が発表したコアCPIが1.8%と予想を下回り、前回の2.2%から上昇した。一方ユーロは、6月にECBが初の利下げに踏み切るとの見方が強まり、対ドルで上昇した。

金は先週、史上最高値を更新した後、回復基調で取引されている。1週間余り前、貴金属は史上最高値の2449ドルをつけたが、タカ派的なFRBの発言により、価格は2330ドルを割り込んだ。一夜明けて、金は小幅な上昇を見せ、水曜日のアジア市場時間には2357ドルで取引されていた。米コアPCE発表までの数日間に注目すべき重要なレベルには、2343ドルと2332ドルのサポートがあり、上値抵抗は2379ドルに待ち構えている。米コアPCE発表が軟調であれば、利下げ時期の可能性を考慮すると、金が2400ドル台を回復するのは容易だろう。

今週の原油相場は、WTIが80ドルの大台を回復し、上昇基調で推移している。今週の原油市場の動きの多くは、OPEC+総会(6月2日)を前にしたポジショニングにある。OPEC+総会では、依然として不安定な需要見通しに対抗する方法として、既存の減産を延長する方向に傾く可能性が高い。ここから原油がさらに上昇することができるかどうかは、OPEC+が生産量を抑制し続けることにどの程度の決意を固めるかどうかにかかっている。

今週は、米国のコアPCE以外に、中国の最新の製造業・非製造業PMI(金曜日発表予定)にも注目したい。世界第2位の経済大国である中国では、サービス業が製造業を上回る傾向にあるため、ここ数ヶ月の中国からの好指標を考慮し、製造業が追いつき始めている兆候に注目したい。

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