日々の市場分析

OPEC+の減産が原油価格に恩恵をもたらす

2023年4月3日

OPEC+が発表した減産は、週明けの市場を油断させ、原油価格に恩恵をもたらした。今週の会合に先立ち、OPEC+は日量100万バレル以上の減産を発表した。OPEC+加盟国は、原油価格がこのところ70米ドル台を割り込んでいることを快く思っていないようだ。この最新の発表に加え、米国の戦略石油備蓄(SPR)の不足が続いていることから、WTI価格は先週の水準から10米ドル急騰した。また、銀行セクター危機の脅威が後退し、世界の株式市場が明るいムードとなっていることも、原油価格を上昇させている。トレーダーは、今週開催されるOPEC+の会合で、原油価格のさらなる上昇を示唆するようなコメントや手がかりが得られるかどうか、注視している。

オーストラリアのASX200は、ウォール街の金曜ナイト・セッションの大盛況と資源セクターの好調を受け、週初から上昇した。他の地域では、日経平均株価も上昇したが、ハンセン指数のパフォーマンスは鈍かった。米国では、コアPCE価格指数が軟調に推移したことで、FRBは次回会合で利上げサイクルを一時停止する余裕があるとのシグナルと受け止められた。原油価格の急騰は、FRBがインフレとの闘いに関して次に何をするかも左右するかもしれない。いずれにせよ、トレーダーたちは、3月の銀行トラブルが現時点ではより広範なマクロ問題にまで増幅していないことに明るさを感じている。

外為市場では、オージードルは金曜日のセッション中、市場全体がポジティブなリスクセンチメントを示したにもかかわらず、再び0.6730米ドルのレジスタンスを突破することができなかった。本日、中国製造業PMIが予想を下回り、オージードルは再び苦戦を強いられた。中国のCaixin製造業PMIは50で、ひどい結果ではなかったが(50以上の数値は拡大を示す)、予想されていた51.4を下回った。また、豪ドルの運命を左右するのは、火曜日に予定されているRBAの利上げ決定だ。コインの投げ売りのようだが、最近の小売売上高とインフレ率に基づけば、RBAは当面利上げを一時停止する余裕があるとの見方もできる。しかし、RBAがそのようなアプローチを取るかどうかは火曜日に判明し、その余波でAUDUSDレートやASX200の価格変動が見られるかもしれない。

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