今週、金は2000米ドルの水準で猫とネズミのゲームをしている。米ドルが操り人形の親玉のように糸を引き、金がフェンスのどちら側に着地するかを決めているようだ。初回失業保険申請件数、中部大西洋岸企業活動、中古住宅販売件数などの経済指標が軟調で、米ドルが弱くなるたびに、金は一息つき、再び2000米ドルの大台を超える。
金と米ドルはシーソーの関係にあり、貴金属の運勢は米国の利回り期待と逆相関している。もしFRBが5月にもう一度利上げを決定した後、(FRBファンド先物が示唆するように)利上げにブレーキをかけるなら、金はその恩恵を享受する選ばれし者の一人となる可能性がある。しかし、FRBの金利ガイダンスと2023年の金利カーブに関する市場の解釈には隔たりがある。FRBと市場、どちらが先に動くのか?それは時間が解決してくれるだろう!
一方、原油トレーダーは、米国の軟調な最新経済指標を受けて、少し落ち込んでいる。成長懸念が原油価格を守勢に追いやり、リスク回避の動きが市場全体に広がった。OPEC+の供給削減はすでに織り込み済みで、原油は引き続き世界中のマクロ指標に敏感に反応するだろう。中国の景気回復の力強さと、米国の景気後退の可能性については、誰もが気になるところだ。
悲しいことに、金曜日のアジア市場は、ウォール街のネガティブな流れに株式が追随し、あまり笑顔になることはなかった。不透明な経済指標と、米国で進行中の企業決算シーズンで、トレーダーは週明けに慎重になっている。しかし、まだ希望を失ってはいけない!金曜日に米国、EU、英国で発表されるPMI速報値に期待したい。このデータから、世界経済の健全性が相対的にわかるだろう。欧州と英国のPMIが米国を上回れば、FRBがよりタカ派的な見通しを示すため、ポンドとユーロが上昇するかもしれない。指をくわえて期待しよう!
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