今日、アジアの主要取引所の取引は低調なスタートとなったようだ。トレーダーたちは、世界的な銀行システムの信用不安がどうなっているのかを見極めようとしている。ドイツ銀行はクレジット・デフォルト・スワップの急激な値動きで市場に警鐘を鳴らした。これは金融株を圧迫し、トレーダーは金融システムにおける潜在的なトラブルを警戒している。しかし、最近の世界的な株高にもかかわらず、トレーダーたちは銀行セクターの苦境が終わったという保証がないため、まだ勇敢な姿勢を見せている。
今週の経済カレンダーでは、金曜日に米国で発表されるコアPCEデータが重要なイベント・リスクとなる。FRBはインフレと闘い、銀行システムに対する信頼を回復しようとしている。そのため投資家は、FRBが現在の利上げサイクルのピークに達したかどうかを見極めようと、鷹揚に米国の物価上昇圧力に注目するだろう。
為替市場の流れに目を移すと、米ドルはセーフヘイブンの流れから買いが入っているが、ユーロと英ポンドはEUの銀行の脆弱性に対する懸念から苦戦している。一方、豪ドルはリスク回避の動きが依然として優勢で、買いを集めるのに苦労している。月曜日のアジア取引時間中、AUDUSDレートは0.6650レベル以下で取引されていた。そのため、トレーダーは水曜日に発表される豪小売売上高に注目し、オージードルの方向性を探っている。
その他のニュースでは、金は直近の高値から下げ渋ったものの、世界的な銀行トラブルの中、価格下落局面では買い手が見つかっている。しかし、堅調な米ドルのパフォーマンスが金価格の上昇を抑えている。金先物は月曜のアジア取引時間中、1976米ドルで取引されていた。
最後に原油について。銀行セクターの苦境がヘッドラインを独占し続ける中、原油はなかなか上昇に転じない。加えて、世界的な成長と需要の先行きも不透明で、WTI先物は70米ドルの大台をなかなか超えられないでいる。アジア市場では69.25ドルで取引されている。これらの動向を注視し、市場の行方を見守りたい!
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