さて、市場は再び好調なのだろうか?ウォール街での連続陽線は、世界中の中央銀行による「被害限定」の動き(UBS/クレディ・スイス買収のためのSNB融資誓約、連邦準備制度理事会(FRB)の日次通貨スワップなど)が、少なくとも当面の間は、多くの問題を抱える銀行セクターを安定させるという望ましい効果をもたらしたことを示している。加えて、今週は今のところ、銀行間で新たな信用不安は発生しておらず、この「ニュースがないのは良いニュース」というシナリオにより、ここ数日、リスク志向が高まっている。
しかし、トレーダーのムードが高まったとはいえ、水曜日に始まるFOMCを前に、ポジションを引き締める動きが出てくるかもしれない。というのも、市場の期待とFRBのレトリックは必ずしも一致しないからだ(今月初めのパウエル議長のタカ派的な議会証言の初日を思い出してほしい)。FOMCは今週も25bpの利上げに踏み切るだろうが、ワイルドカードとなる要素は、パウエル議長がトレーダーが期待しているほどハト派的な発言をするかどうかだ。
ウォール街の好発進を受けて、アジアの主要株価指数はいずれも上昇し、ASX200、日経平均、ハンセン、KOSPIはいずれも堅調な伸びを示した。
金相場は、ここ数日の市場の落ち着きにより、利益確定売りと安全資産への資金流入の減少が重なり、急騰(今週月曜日に2000米ドルを超える)からは後退した。アジアの取引時間中、金のスポット価格は1940米ドル前後で推移していた。しかし、貴金属は週初めの高値から下げたものの、テクニカルな見通しは依然として金にとって建設的である。しかし、次のFOMC後のリスクセンチメントが、金が短期的に2k米ドルのレベルに戻るかどうかを決定する鍵となるだろう。
通貨面では、FRBの決定を前にレンジが右肩上がりになりそうだ。米ドルはFOMC後の債券市場の動向に反応するため、ユーロ、ポンド、豪ドルの運命は週明けの米国債利回りの動向次第となる可能性がある。本日、豪ドル相場は、金価格の低迷とRBAが4月の会合でハト派的なアプローチを取るかもしれないとの予想から、0.67米ドルの水準を下回って推移した。
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